2012-01-01から1年間の記事一覧

山梨県居合道講習会

12月2日、甲府市南西公民館にて居合道講習会が開催された。◆講師は、岸本範士で全剣連居合を指導された。◆全剣連居合12本を理合を解説しながらの指導であったが、特に強調されたのは、呼吸法と手の内であった。

第60回剣道全日本、木和田が初優勝

24年11月3日、日本武道館で行われた剣道・全日本選手権で大阪の木和田大起が初優勝を遂げた。テレビで観戦したが、「攻めの中にも落ちつきのある剣道」を感じた。

伊豆守の能談義

伊豆守殿が能について言われた。「・・・そもそも、謡で杉と謡っも実際に杉があるわけではなく、何もないところを指すのであるから、ここが肝心のところである。そこで心のなかで杉のあるところを思い、その杉を指すつもりとなって、杉を目の前に視るかのよ…

兵法は心の妙徳なり

松浦静山の「心形刀流」はいう。◆心の不可思議な働きこそ兵法の根本であるが、それは修行の功を積むことによって初めて発揮される。◆勝つことを求めずして勝ちを得るのが真の勝利である。◆状況の変化に対応した千変万化の働きをするためには、心を自由に解き…

ノーベル生理学・医学賞に山中伸弥教授

◆ノーベル賞の受賞が決まった山中伸弥さんは、講演会などで印象深い言葉を残してきた。 研究者としての哲学、難病患者をiPS細胞で治したいという強い思い……。周囲から「誠実」「思慮深い」と評される人柄を感じさせるとともに、大阪生まれで、生粋の関西…

高齢者の剣道交流大会に思う

◆いきいき山梨ねんりんピック2012「剣道交流大会」に参加した。会場は、小瀬スポーツ公園武道館。60歳以上の剣道愛好家約40名が参集。6チームに分かれて試合。◆高齢者の剣道とは思えない、素晴らしい立ち合いを多く拝見した。体力の低下を精神力でカバーして…

剣道七・六段審査会寸評

2012、8,25〜26 岡山市・剣道七・六段審査会古市満洲男先生の寸評の概略1.無駄な動きが多すぎること「早打ち、無駄打ち」は自信がない証。逸る気持ちはわかるが、立ち上がると同時に打ち込んで出ることは理解できない。相手を観察する位の気持ちに余裕がほ…

「横綱は雲の上の神様」

<日馬富士が会見> 大相撲秋場所で2場所連続4度目の優勝を飾り、横綱昇進を確実とした大関日馬富士(28)が千秋楽から一夜明けた24日、東京都江東区の伊勢ヶ浜部屋で記者会見し、「家族と喜びを分かち合い、いい夜を過ごせた」と笑顔を見せた。 2分…

交歓剣道大会

千葉県一宮町と山梨県笛吹市(旧一宮町)の交歓剣道大会は、今年で33回目。今回は24年9月1日、山梨より千葉一宮まで出かけた。会場は一宮町GSSセンター。千葉の一宮尚武会の皆様、町長さんはじめ体育協会の役員の方々大勢で歓迎してくださった。11:00から開…

居合道七・六段審査の寸評(2012,7)

佐賀県において7月6日に実施された居合道審査の東先生の寸評が「剣窓」9月号に掲載された。今後の居合道稽古の参考にしたい。◆三本目「受け流し」受け止めになってはいまた、受け流した刀の位置を頭上近く近くに移動させてから切り下すのは、いかがなものか…

内村・体操個人総合完勝

ロンドン五輪 体操・個人総合で金メダルの内村航平は表彰台でこらえきれない喜びに浸った。 20年間の体操人生で、思い出せる一番古い記憶をたどると、鉄棒にぶら下がっている姿が目に浮かぶ。「5、6歳の頃かなあ。蹴上がりの練習をしていたのを覚えてい…

中心をとる

「中心を攻めて打つ」「中心を奪って打つ」のが理に適った打ち方であり、剣道稽古の目標である。「中心の奪い合い」は剣道の醍醐味でもある。中心をいかに取るか。相手のあることだから、そう簡単にはいかない。相手と対峙して、中心から、左から、右から、…

居合は「鞘の内」

◆居合は「鞘の内」と呼ばれる。居合の勝ちは鞘の内にある。すなわち、抜かぬ前に吾が心法の利をもって敵の心を制圧し、技の起こりを封じ、体の働きを奪い取る。それでもなお敵、害意を失わず切り懸けくるや、鞘離れの一刀、剣光一閃のうちにこれをたおすのが…

剣道七・六段審査会寸評

2012,4月、京都で実施された剣道六段の合格率は13,4%、七段は16,6%であった。高段者の審査とあって、やはり難関。剣窓6月号に掲載された、小坂達明先生の審査会寸評以下の通り。1.特に感じた点は攻めが不十分であること本来剣道は攻撃に重きを置いて、攻…

剣道八段審査寸評(2012,5、2)

剣道八段といえば、剣道会最高の段位で、合格率も1%程度という狭き門。5月に京都で実施された八段審査について、「剣窓」に記載された鈴木先生の寸評は以下の通り。◆審査で評価されるには・・・。1.剣道の基本は「気」。気迫に満ちた立合いをすること(充…

正確な打突は基本稽古の繰り返し

<考察> 剣道では、気剣体一致、冴えのある打突が大事である。が、容易になしがたい。先人の言葉を参考に、普段の稽古の注意点を考察する。◆構えについて・・・正しい手の握りが会心の1本を作る 1.理想的な構えとは、右足を半足長くらい前にだし、体重は…

二宮尊徳に学ぶ

貧窮のどん底から一家を再考し、農村再建に生涯を捧げた江戸後期の篤農家・二宮尊徳。翁の残した珠玉の言葉は、私たちに様々な示唆を与えてくれる。 ◆原因あって結果あり善因には善果あり、悪因には悪果を結ぶことは、みな人の知るところなれども、目の前に…

剣道と能の共通点

能楽研究のかたわら本格的に剣道稽古をやり直したという観世流準職分の小檜山浩二氏は、能と剣道に共通点のあることに気が付いた。その内容を「剣窓」に寄稿している。1.まずは、構えが大切。気力を充実させて上体は脱力し、腰に力を入れて顎を引き、床板…

剣道段位審査について

剣道八段、七段、六段の実技審査について、全剣連審査担当理事 真砂 威氏は次のごとく述べる。◆受審者の方々へ段位審査の合格は、一に受信者の努力にかかっている。しかしながら修練の方向筋違いであれば、いくら一生懸命稽古に励んだとしても、合格はおぼつ…

23年居合道講習

山梨県居合道講習会のメモを記す。講師は8・7段の先生でグループに分けて実施された。内容は、全剣連居合。◆全般的に注意すべき点1.抜きつけの一刀が大切。左手で、思い切りさや引きができるよう努めること。2.正しい血振りができること。3.軸がぶれ…

「プロジェクトX」の名言

<プロジェクトXの名言集> プロジェクトX挑戦者たち。NHKのドキュメンタリー番組で face="Century">2000年3月28日から2005年12月28日まで放映された。戦後のさまざまな開発プロジェクトなどが直面した難問を、どのように克服し成功に至ったかを感動的に…

訓練を忘れ心を捨て去る、道の極意

兵法家伝書は言う。「習いをはなれて習いにたがわず」と。稽古の修行を十二分に積むことができれば、手足や体を動かしても、それによって心が動かされることはなくなり、訓練のことは念頭になくなって、しかも訓練の成果を生かし、すべての動きが自由になる…

防ぐは攻撃の一手段

剣道には攻めありて、受けるも防ぐもない、と教える。相手の打つ太刀を受け止め、受け流すをもって、事足りると思ってはならない。防ぐだけなら敵に先を与えるに過ぎない。受けると打つとが一拍子になること肝要である。防御は攻撃のためにして、攻撃はおの…

心身の統一を考える

心身の統一を考える 武道に「氣合」は大事、だれでも感じていることである。それでは「氣」を出す方法いかにと問われると、考えてしまう。 心と体が統一された状況、要するに自然体になれば氣はいくらでもほとばしり出る、という藤原光一氏の「氣」について…

剣道理念について

2012、1,14(土)山梨県「地域社会剣道指導者研修会」に参加。小瀬スポーツ公園武道館にて<濱崎範士の剣道講話>◆剣道理念 「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」1.剣ー日本刀の観念 ○やり直しがきかない厳粛なものである。 ○慎重に然も自己…

剣道「構え」についての考察

剣道の構えは自然体を基礎にして攻防に都合の良い姿勢で構えなくてはならが、氣・剣・体一致の合理的な打突につながる、しないの持ち方の基本を習得することが肝要。◆しないの保持 について、三橋修三範士の細部にわたる解説は大変参考になる。剣道は、体さ…