居合道

居合道八段・七段審査会寸評2023

居合道八段審査・審査員の寸評 全剣連「剣総」2024,1月号掲載 (2023,12,9実施、江戸川スポーツセンター) 八段審査には、受審者の受審態度に修行の深さを感じさせることが必要だと思います。 審査に当たって、解説書の基本(礼法・作法)、要義と動作の…

「先達に学ぶ居合道の極意」

居合道修業上のポイントについて、先人の教えに学ぶことが、欠かせない。ここに、拾い上げた教えを列挙し、平素の稽古を問い直す一助にしたい。 <礼儀(正しい態度・作法)>1. 着装と作法も重要な点である。正しい着装こそその人の修業の深さを感じさせる…

伊豆守殿の能談義に学ぶ

伊豆守の「能」についての言葉がある。 ・・・「一般に物を指し示すとき、たとえば、杉を指すしぐさをすることがある。そもそも、謡で杉と謡っても実際に杉があるわけではなく、何もないところを指すのであるから、ここが肝心のところである。そこで心の中で…

杖道七・六段審査会寸評に居合道の稽古を思う  

「杖道七・六段審査会寸評」(全日本剣道連盟発行「月刊 剣 窓」令和2年9月号)の記事に、居合道稽古の心構えを感じた。 評者の安丸先生が「今後受審する方々に少し助言を」・・・と励まされた内容は次の通り。 1.「構え」ということ 審査は審査会場に入る…

「先達に学ぶ居合道の極意」

◆居合道修業上のポイントについて、先人の教えに学ぶことが、欠かせない。ここに、拾い上げた言葉を列挙し、平素の稽古を問い直す一助にしたい。(2020,4,24) <礼儀(正しい態度・作法)>1. 着装と作法も重要な点である。正しい着装こそその人の修業の深…

居合の意義及び基本

紙本榮一編著「夢想神伝流居合」の意義に再度触れる。その修業は、やはり難しいといわざるを得ない。道は遠い。 1. 居合は「鞘の内」とも呼ばれる。抜かぬ前に吾が心法の利をもって、敵の心を制圧し、技の起こりを封じ、体の働きを奪いとる。それでもなお敵…

居合道審査の寸評に学ぶ

2015,6,26に実施(愛知県豊田)された居合道六・七段審査講評に学ぶ。☆指定技三本目「受け流し」 抜きあげた右こぶしの小指が弛み、上体の開きが早すぎるため、上体をかばった姿勢が出来ていない。右足を左足の内側に正しく踏み込み、受け流すと同時に体を捌…

暑中稽古

7月28日(月)島田道場の稽古日。猛暑の中、流汗淋漓。本日の反省点。1.一本目「前」 いまだ目付定まらず。常に修正を心がけること。悪い癖がついていると、修正に時間がかかる。抜きつけの時の気・剣・体一致も不十分と感じる。切っ先が生きた抜きつけが…

正しい居合を抜くには、悪癖を修正すること

長年、同じ稽古の連続では居合道の本質に近づくのは難しい。単純な、そして決められた形の修練のみでは、進歩がない。振り返って、稽古とは何か、深く考察することも大事。最近の稽古の反省点は、長年染み付いた悪癖を何とか修正しなければとの思いがある。…

居合道七・六段審査会寸評

◆平成25年6月24日、札幌市で実施された居合道七・六段審査会 受審者41名、合格者9名、合格率は21,9%であった。◆審査員、草間先生の寸評は以下のとおり。○受審にあたって 姿勢態度も立派で風格・品位は備えているように見えてはいても、理合に欠け形にこだわ…

山梨県居合道講習会

12月2日、甲府市南西公民館にて居合道講習会が開催された。◆講師は、岸本範士で全剣連居合を指導された。◆全剣連居合12本を理合を解説しながらの指導であったが、特に強調されたのは、呼吸法と手の内であった。

伊豆守の能談義

伊豆守殿が能について言われた。「・・・そもそも、謡で杉と謡っも実際に杉があるわけではなく、何もないところを指すのであるから、ここが肝心のところである。そこで心のなかで杉のあるところを思い、その杉を指すつもりとなって、杉を目の前に視るかのよ…

居合道七・六段審査の寸評(2012,7)

佐賀県において7月6日に実施された居合道審査の東先生の寸評が「剣窓」9月号に掲載された。今後の居合道稽古の参考にしたい。◆三本目「受け流し」受け止めになってはいまた、受け流した刀の位置を頭上近く近くに移動させてから切り下すのは、いかがなものか…

居合は「鞘の内」

◆居合は「鞘の内」と呼ばれる。居合の勝ちは鞘の内にある。すなわち、抜かぬ前に吾が心法の利をもって敵の心を制圧し、技の起こりを封じ、体の働きを奪い取る。それでもなお敵、害意を失わず切り懸けくるや、鞘離れの一刀、剣光一閃のうちにこれをたおすのが…

23年居合道講習

山梨県居合道講習会のメモを記す。講師は8・7段の先生でグループに分けて実施された。内容は、全剣連居合。◆全般的に注意すべき点1.抜きつけの一刀が大切。左手で、思い切りさや引きができるよう努めること。2.正しい血振りができること。3.軸がぶれ…

居合道講習会

山梨県居合道講習会が23年11月6日、小瀬武道館で開催された。講師は東京の江浦先 生。 ◆全日本剣道連盟居合を中心に指導していただいた。1本目から12本目まで実技および解説。特に注意すべき点の指摘があって、有意義であった。 ◆全般に共通する点として次の…

抜きつけ

抜きつけの一刀には、居合の生命がかかっているといわれる。心気充実、必殺の鋭さがなければならない。 ◆剣道日本「居合道虎の巻」の「鞘放れと鞘引き」の解説次のごとし。鯉口を切った刀が物打ち近くなったときに水平に刀を倒す。左手で鞘を引き、右手の小…

居合道の根本

◆居合は、「鞘の内」と呼ばれる。居合の勝ちは鞘の中にある。すなわち、抜かぬ前に吾が心法の利をもって敵の心を制圧し、技の起こりを封じ、体の働きを奪い取る。それでもなお敵、害意を失わず切りかかってくると、鞘放れの一刀、剣光一閃のうちにこれを倒す…

居合道の「目付け」その2

仮想敵を相手とする居合道においては、敵対動作の基本といえる「目付け」の習得は簡単ではない。普段、意識して稽古しているつもりでも、相手をよく見て動く動作が、不十分である。私の、引き続いての修業上の課題である。 ◆紙本栄一編著「初伝 大森流」は「…

居合道7・6段審査寸評(2011)

居合道7・6段審査・青木栄治先生の寸評次の通り。 ○心構えについて 形で表す武道である居合道は、どのような状況に置かれても己を失わず、敵に応ずる心の備えと体の備えが求められる。待機中の姿勢、開始線立った時の目力、着座帯刀したした時に敵が作られて…

居合道講習に参加

7月16日、山梨定例居合道講習会は甲府南公民館。10数名の参加だった。 全剣連居合を相川先生に見てもらう。 1.抜きつけ、切り付けに勢いがほしい。また、振りかぶりの切っ先が下がっている、との指摘を受ける。 さや引きが足りないか、もしくは手の内、あ…

居合道稽古の注意点

7月12日(火)、島田道場で居合道の稽古。汗を拭きながらの暑中稽古。 古流・夢想神殿流の初伝・大森流、中伝・長谷川英信流、奥伝を一通り抜く。 ◆中伝・長谷川英信流について、島田先生に見てもらい、アドバイスを頂く。 ・両手のバランスを考慮すること。…

居合道大会雑感

居合道大会に参加した。◆審判をしていて感じた点 1.自信を持って抜いていると思われる選手とそうでない選手、いろいろ。やはり普段の稽古の度合いが現れる。 2.試合経験を積んでいるか、どうかの違いも演技に現れる。 ◆模範演武に参加しての反省 1.なん…

居合道の目付けについて

「一眼二足三膽四力」が武道の重要な修業項目とされるが、居合においてもその例外ではない。ところで、私の居合道において、当面の訓練すべき課題は、武道で最も重視される「目付け」であると思っている。納刀の際に、その部分に目をやる悪癖が容易に修正で…

体さばきをしっかりと

居合道修業上、体さばきを体得するのは簡単ではない。気検体一致の動作がができるまでには、相当の時間を要する。たとえば、全剣連1本目前の注意点として、「踏み込んだとき、左足のつま先は左膝の真後ろとなって両膝が直角となるようにじゅうぶん腰を入れ…

抜きつけは居合の生命

居合道を始めてから久しいが、自分の納得いく稽古ができないでいる。目付、抜きつけと鞘引きの要領、左手の運用、足さばき等・・・。心技体一致どころではない。相手の動きをよく見て行動する。鞘離れの一瞬は、左手で思い切り鞘引きすること。足の踏み方を…