2017-01-01から1年間の記事一覧

心を練る修練

山岡鉄舟の「無刀流」は勝負にこだわらずもっぱら心を練る修練を重視したという。剣術修行に興味のある、そして大事な課題ともいえる。無刀流剣術大意一、無刀流剣術大意は、勝負を争わず、心を澄し胆を錬り、自然の勝ちを得ることを目標とする。一、事理と…

再び「攻め」を考える

「剣道は、攻めて崩して、溜めて、捨てて打つ」といわれるように、「攻め」を学ぶことが修業の重要課題といえる。 打突の好機を作り出すための必要な「攻め」を習得するのは容易ではないが、日ごろからコツコツと稽古を積み上げることにより自然と身について…

中学校剣道大会雑感

試合を見ていると、その剣士の日頃の稽古への取り組みの度合いが、おおよそ推測できる。稽古の視点から、大雑把に、次のように3つに分類してみた。 ◆分類1 稽古不足。特に、基本の所作が身についていない。 主審の、「始め」の合図のあと、相手に近づくや竹…

能のぶれない所作を、居合道修業にと思う

能の解説によると、 「能は仮面劇の一種であり、微妙に顔の角度を変えることにより、装着した面に生まれる陰影の違いで喜怒哀楽を表現するという、繊細な芸能です。芸術性の高い衣装などとも相まって、えもいえぬ幽玄の世界が表現されています。 足底を床と…

稀勢の里、横綱昇進

やはり努力「稽古はウソをつかない。努力はウソをつかない」。元鳴戸親方からは、事あるごとにそう言われた。中学卒業後に入門してから、来る日も来る日も激しい稽古に明け暮れた。1日100番以上も取ることもあった。若い頃はまわしを取ることを許されず…