2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年(令和元年)剣道日本一は、福岡・國友

剣道日本一を決める全日本選手権、福岡の國友錬太朗選手が初めての優勝を果たした。 2019年11月3日、全日本選手権は大阪市中央体育館で行われ、全国の予選を勝ち抜いた64人がトーナメント方式で日本一を争った。 NHKテレビで観戦したが、國友選手のブ…

高齢者剣道に思う

秋の高齢者の剣道大会に参加した。年はとっても腕に自信のある猛者連、修業の深さを拝見。即座の結果を求めない、不断の努力に支えられた忍耐の道を歩んで来た多くの先生たちの試合はひと味違う。ひたすら基本をこつこつと積み上げる稽古を、若い剣士にも望…

居合の意義及び基本

紙本榮一編著「夢想神伝流居合」の意義に再度触れる。その修業は、やはり難しいといわざるを得ない。道は遠い。 1. 居合は「鞘の内」とも呼ばれる。抜かぬ前に吾が心法の利をもって、敵の心を制圧し、技の起こりを封じ、体の働きを奪いとる。それでもなお敵…

居合は、「鞘の内」

居合は、「鞘の内」とも呼ばれる。 居合の勝ちは鞘のうちにある。すなわち、抜かぬ前に我が心法の利をもって敵の心を制圧し、技の起こりを封じ、体の働きを奪いとる。それでもなお敵、害意を失わず切り懸けくるや、 鞘放れの一刀、剣光一閃のうちにこれをた…

剣道に年はない

名人といわれる「中山博道」はいう。正しく修業すれば、80歳でも敗れない、と。 博道先生曰く「年を取れば体力も劣ってくるし、敏活な動作も鈍るのは当たり前であるが、剣道には竹刀というという特別な介在物があることを、決して忘れてはいけない。この竹刀…

心を止めないことが肝要

剣術伝書の中でも「不動智神妙録」や「五輪の書」は、一度は読む価値がある書物でをあると云われている。不動智神妙録は、江戸時代初期の禅僧・沢庵宗彭が執筆した「剣法と禅法の一致(剣禅一致)」についての書物である。心が一つの物事に捉われれば、体が…