2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

五輪書「風の巻」

風の巻 この巻は他流を批判する事によって二天一流の考え方をより明確にしている。◆他流に大きなる太刀を持事 他流において大きな太刀を好むものがあるが、わが一流の兵法からすれば、このような流儀を弱者の兵法と判断するものである。太刀が長ければ有利に…

少年剣道大会雑感

山梨県の山城剣友会主催の関東少年剣道大会が8月21日、小瀬武道館で開催された。 山梨県下の小中学生他東京、埼玉、長野など近県からの参加もあって盛大な大会であった。一心会も参加したが、2回戦で敗退した。審判をしながら拝見して感じたことは、上…

抜きつけ

抜きつけの一刀には、居合の生命がかかっているといわれる。心気充実、必殺の鋭さがなければならない。 ◆剣道日本「居合道虎の巻」の「鞘放れと鞘引き」の解説次のごとし。鯉口を切った刀が物打ち近くなったときに水平に刀を倒す。左手で鞘を引き、右手の小…

居合道の根本

◆居合は、「鞘の内」と呼ばれる。居合の勝ちは鞘の中にある。すなわち、抜かぬ前に吾が心法の利をもって敵の心を制圧し、技の起こりを封じ、体の働きを奪い取る。それでもなお敵、害意を失わず切りかかってくると、鞘放れの一刀、剣光一閃のうちにこれを倒す…

攻撃は最大の防御

攻めの心構えについて、先人の教えを学ぶ。 ◆攻撃あるのみ剣道には攻めはあるが、受けるも防ぐもない、と教えられる。打つ太刀を受け留め、受け流すをもって事足りとするは大きな誤りである。かわす、外す、切り落とす、受けるも張るも同時に切る太刀にしな…

五輪書「火の巻」

火の巻 勝負、合戦のさまざまな駆引きを説いたこの巻は、「水の巻」の応用編といえよう。その内容はきわめて心理学的、力学的で興味ふかい。 ◆三ツの先と云事 先手をとるのに3つの場合がある。第一は、はわが方から敵にかかっていく場合の先手のとり方。こ…

居合道の「目付け」その2

仮想敵を相手とする居合道においては、敵対動作の基本といえる「目付け」の習得は簡単ではない。普段、意識して稽古しているつもりでも、相手をよく見て動く動作が、不十分である。私の、引き続いての修業上の課題である。 ◆紙本栄一編著「初伝 大森流」は「…