攻撃は最大の防御

攻めの心構えについて、先人の教えを学ぶ。

◆攻撃あるのみ

剣道には攻めはあるが、受けるも防ぐもない、と教えられる。打つ太刀を受け留め、受け流すをもって事足りとするは大きな誤りである。かわす、外す、切り落とす、受けるも張るも同時に切る太刀にしなければならない。唯防ぐだけではいかに巧みに防いでも敵に先を与えるにすぎない。

◆懸待一致

防御は攻撃のためにして、攻撃はおのずから防御となる。

「懸る中に待ちあり、待つ中に懸りあり」とは名言である。

◆明鏡の勝

試合にあたっては、無念無想が大事である。普段練習を積んでいれば、目的に従い手足はおのずから働き、勝ちを制す。

工夫は平生において行い、試合にのぞんでは、工夫あるべからず。