2013-01-01から1年間の記事一覧

力を抜く(リラックス)

剣道の稽古で力を抜けとかリラックスすることが大事といわれる。藤平氏によると、 「リラックスするということは、全身の力を完全に抜くということである。人間が全身の力を抜いたならば、その重みは身体の各部の一番下にあるのは当然である。頭部でいえばあ…

年輪を重ねた気魄の剣道

◆ねんりんピックよさこい2013「剣道交流大会」に参加し、老いてなお気力充実の剣道を目の当たりにした。 ・2013年10月25日(土)〜28日(日) ・高知県宿毛市総合運動公園 市民体育館◆出場者の皆さんは、面を付け試合に臨むと、とても年輪を感じさせない。そ…

気力の充実と有効打突

「百連自得」・・・剣道修業上、よく聞く言葉である。剣道の上達は、基本訓練を積み重ねることによって達せられる。その上で、精神を鍛錬することが欠かせない要件であろう。「気の充実」が基本の形を習得する以上に大事な要素であると考える。 目に見えない…

少年剣道大会の雑感

少年剣道大会(学年別、スポーツ少年団)で感じたこと ・・・・・正しい剣道をめざして・・・・・ 2013、8、17実施◆まず、有効打突の要件を理解しよう!有効打突は、 ・充実した気勢(気持ちを充実させる、攻める) ・適正な姿勢をもって(中心をとった構え…

100歳を超えて、ますます元気

◆その人は日野原重明氏。年を取っても、ますます元気に輝いていく。そんな生き方の象徴的存在だ。101歳の今もなお、現役の医師であり、さまざまな活動を続ける。・ 常に新しいことに挑戦する、豊かな感性の持ち主だ。 背景には幾度もの挫折と、重ねてきた心…

イチローの偉業

2013年8月21日、ニューヨークヤンキースのイチロー選手が対ブルージェイズ戦で1回左前打を放ち、日米通算4000本安打の偉業を成し遂げた。4000本ヒットは、歴史上3人目。米メディアも称賛。◆彼の名言「夢や目標を達成するには、1つしか方法がない。 小さなこ…

剣道連盟会長に張富士夫氏

◆このたび、全日本剣道連盟会長に就任した張富士夫氏は、トヨタ自動車の名誉会長でもある。 張会長の就任のあいさつ(剣窓2013、9月号)は、現代における剣道の重要性と若者育成への熱意が感じられる。〇身体を鍛え少々のことにはへこたれない強い人間を育て…

居合道七・六段審査会寸評

◆平成25年6月24日、札幌市で実施された居合道七・六段審査会 受審者41名、合格者9名、合格率は21,9%であった。◆審査員、草間先生の寸評は以下のとおり。○受審にあたって 姿勢態度も立派で風格・品位は備えているように見えてはいても、理合に欠け形にこだわ…

剣道七・六段審査会寸評

2013年5月11日、愛知県枇杷島スポーツセンターで実施された剣道七段の審査結果は、受審者1152名、実技合格者176名、合格率は15,3%であった。審査員・近先生の実技結果の寸評は、全般的にけいこ不足を感じた。その弊害として、気迫が伝わってこない、…

白鵬主役譲らず

大相撲夏場所「白鵬主役譲らず」10度目の全勝優勝。歴代3位の25度目V!「安定と速攻」は他を寄せ付けない。その秘密は何だろう。好む言葉は「負けて覚える相撲かな」という。先輩横綱・朝青龍について、「土俵に入った瞬間から気迫を感じた。勝負に対する執念…

剣道七・六段審査会寸評

◆平成25年4月京都で開催された剣道七・六段の審査会の結果は、七段18、6%、六段18、3%で昨年に比べ高い合格率であった。◆審査員、山本重美先生の寸評は、次のとおり。第1は、着装、礼法、所作等についてはおおむねできていたが、未だ面紐が長かったり、腕…

剣道八段審査寸評

◆平成25年5月に京都市立体育館で実施された八段審査会の結果は、合格率0.8%と相変わらずの狭き門であった。 審査委員、有馬光男先生の寸評は次のとおり。◆私自身評価する点として、 1.攻め、気迫があり間合の取り方、打突の機会を捉えている。 2.好機を…

心身統一で、その道に至る

藤平光一氏はいう。その道に至るには、それを通じて「心身統一」を会得することである、と。 目先に見える格好をまねるだけでは、上手までは行けるかもしれないがそれから先の領域へは入って行けない。名人とは、氣を学ぶことでようやく至れるものなのだ。そ…

氣の呼吸法

藤平氏は、「心をプラスに転化する気の呼吸法」の実践を提唱されている。呼吸というものは、天地の氣を補給するのにもっとも有効な方法なのだ。 <呼吸法の手順>まず、方の力を抜いて全身をリラックスさせ、臍下の一点(ヘソの下、10センチのあたり)を静め…

「一拍子の打ち」

課題としての「一拍子の打ち」剣道の基本稽古では「一拍子の打突」を指導されるが、これを身に付けるのはそう簡単ではない。百連自得で身につけるほか道なし。相手とのやり取りの中で攻め崩し、瞬間をとらえて打突する、すなわち、触刃から交刃に入りさらに…

達人と上手の違い

「気の原理」研究および普及活動で有名な藤平光一先生。「気について」の著書も多い。その著「幸福の秘訣は氣にあり」に「達人と上手の違い」についての興味ある記述がある。技の至れる者を上手と言う。技の行き着くところまで行った者のことである。そして…

独行道

二刀流(二天一流)の始祖として今日にその名を残す剣豪「宮本武蔵」が、自らの人生を振り返り、自戒の念を認めた壁書文である。宮本武蔵を師と仰ぐ人々にとっては、貴重な「修身ノ書」となって残っている。一、世々の道にそむくことなし 一、身に、たのしみを…

道を求めて・・・宮本武蔵

吉川英治「宮本武蔵」抜粋◆「お通どうじゃの、わしが挿(い)けた花は生きておろうが」 伊賀の壺に、一輪の芍薬を投げ入れて、石舟斎は、自分の挿けた花に見惚れていた。 「ほんに・・・・・」 とお通はうしろから拝見している。 「お殿さまは、よほど茶道もお…

剣道審査会寸評

◆剣道八段審査会(2012,11,29)宮川先生寸評難関を突破できなかった方々に共通している点は、一本一本のの技が「有効打突の条件」に合致していなかった。1.「充実した気勢」が見受けられない。構えた姿勢に相手を覆い尽くすほどの気の勢いが感じられず、そ…