達人と上手の違い

「気の原理」研究および普及活動で有名な藤平光一先生。「気について」の著書も多い。

その著「幸福の秘訣は氣にあり」に「達人と上手の違い」についての興味ある記述がある。

技の至れる者を上手と言う。技の行き着くところまで行った者のことである。そして心、つまり氣の至れる者を名人、達人と言う。上手までは努力すれば誰でも行ける。しかし、名人になるには、氣を理解することが不可欠なのである。

どんな芸術でも、心の面で達していなければ絶対に名人、達人にはなれない。・・・それはつまり、氣を出せということで、マイナスの心でいればマイナスの結果しか出ない。

氣というものは、色も無いし、においも無いし、形もない。が、あの人は氣が出ている、出ていないというのは一目でわかるのである。

合気道十段の名人の言葉は、なるほどと思わせる。