藤平式呼吸法の実際
藤平式氣の呼吸法の方法
u まず、統一体で正座する。足の両親指を重ね、両ひざは拳が二つ入るぐらい開き、 両手はももの上に軽くのせる。背筋を伸ばし、臍下の一点に心をしずめ、全身の力を 抜く。こうなると、心身が統一されているので、肩を押されてもびくともしない。 u 次に、目を閉じ、口を軽く開き、「ハヒフヘホ」の「ハー」の音を小さく出して、 静かに息を吐きはじめる。25秒か30秒、そのままの姿勢をくずさずに吐いて、体中の すみずみの息を吐き切ったと思ったら、さらに足の爪先の息まで吐き出すように、軽 く上体を前に倒して、最後の息を静かに吐き出す。 u 吐き終わったら、軽く上体を前傾させたままの状態で、今度は鼻からスウーッと静 かに吸い始める。足の爪先から、脚、腰、腹、胸と下半身から順々に思い浮かべ、そ れらに息を送り込むかのように十分に吸い込んで、体に息を充満させる。ここまでだ いたい20秒ぐらいかける。 u 充満したと思ったら、上体および頭を起こし、最後に頭部にまで息を吸い入れる。 吸い終わったら、臍下の一点に心をしずめて5秒ほど待つ。その間、酸素はくまねく全 身に配られる。そして、また吐き出す。これを繰り返すのである。 (氣の威力より)