剣道連盟会長に張富士夫氏

◆このたび、全日本剣道連盟会長に就任した張富士夫氏は、トヨタ自動車の名誉会長でもある。
張会長の就任のあいさつ(剣窓2013、9月号)は、現代における剣道の重要性と若者育成への熱意が感じられる。

〇身体を鍛え少々のことにはへこたれない強い人間を育てること、これは他のスポーツと同様でありますが、剣道はそれに加えて精神面の修養、心の鍛錬が求められます。「剣道の四戒」といわれる驚懼疑惑もそうですが、自分の心と向き合い外の動きに冷静に対処する所謂”不動心“を養うこと、そのために稽古を重ねるのだというのが私の思いであります。

〇さらに真剣による立ち合いが原点であるが故に、相手を敬い、そのための礼の心、礼の作法が大変重要な意味をもっていると思います。

〇日頃の厳しい稽古により心の鍛錬を受けた若者が社会へ出た時、どれだけきちんと身を処することができるかは大変大きなことであります。剣道の稽古で体得した「努力は必ず報われるという信念」「何事にも慌てず冷静に判断し処置すること」「相手を常に敬う礼の気持」は実社会でもそのまま通じます。

会長の力強いメッセージに賛同!