杖道七・六段審査会寸評に居合道の稽古を思う  

 

杖道七・六段審査会寸評」(全日本剣道連盟発行「月刊 剣 窓」令和2年9月号)の記事に、居合道稽古の心構えを感じた。

 

評者の安丸先生が「今後受審する方々に少し助言を」・・・と励まされた内容は次の通り。

1.「構え」ということ

審査は審査会場に入る所作、道着の着装から見られます。演武に入ると、特に審査に挑む心構えを見られます。その心構えが特に現れるのが「構え」です。

2.「姿」ということ

「姿」とは活きた姿。凜とした姿、重心、手幅、足幅、構え、体軸とバランス、「気」が充実していることです。これは、誰が見ても美しさを感じる姿を求めます。

3.「間」ということ

「間」には距離の間、時間の間があります。特に距離の「間」について見られるが打ち太刀の切り付けです。太刀は物打ちが頭上に届いていなければなりません。それにはしっかりとした切る位置(間)が大切です。・・・中略・・・「時間の間」とは1拍の間です。

4.「『形』はカタチあわせにあらず」ということ

「形」だけを理解しようとし「カタチあわせ」の稽古では意味、道理の理解不足となり真の杖道の極めにはなりません。

「形」には心はなく、稽古することにより「心を」吹き込み、「命」を与えることとなり、それは「技」と成って表れ「真の姿」となり審査員の目に届くものと思います。

 

これらの指摘はどれも大切な事柄であるが、特に形に心を吹き込む稽古を考えて見たい。剣道においてもしかり。