構え・氣・手の内
最高の剣道を目指すには、「充実した気勢と気位を以って相手を圧し、攻め崩し打突する」こと。これがまずは備わっていることが求められる。
審査の講評によると、
1.身法である構えはよくなっているが、意識が姿と形に集中しているため棒立ちの状態で攻防自在の構えになっていない。
2.心法である気迫・気勢が感じられない。充実した気勢と気位を以って相手を圧し、攻め崩し打突することが大切。
3.刀法である手の内が悪いため打突の強さと冴えが足りない。手の内は刀法の重要な要件で、これが出来てないと攻め勝って打突しても、有効打突とはならず斬る剣道はできない。
※加齢とともに体力は低下するが、「構え」「氣」「手の内」は正しく修練することによってさらに高めていくことができる。
「剣窓」2015年6月号掲載、八段審査の寸評より。
◆氣を出す訓練が大切だが容易ではない。一歩ずつ着実に。