居合道審査の寸評に学ぶ

2015,6,26に実施(愛知県豊田)された居合道六・七段審査講評に学ぶ。

☆指定技三本目「受け流し」
抜きあげた右こぶしの小指が弛み、上体の開きが早すぎるため、上体をかばった姿勢が出来ていない。右足を左足の内側に正しく踏み込み、受け流すと同時に体を捌いて僅かに敵に向き直り、左足を引きと同時に袈裟に切り下す「引き切り」までを止まることなく一連の動作で正確に行うこと。

☆指定技六本目「諸手突き」
右斜面への抜き打ちの角度切っ先の位置が不正確。正面の敵の水月を突いたあと、「引き抜きながら受け流しに振りかぶる」動作が、手先で「引き抜いて」いる。体の捌で引き抜くこと。

☆指定技十本目「四方切り」
一重身に構えたとき右足先が流れ、「「両足が逆ハの字」となっている。左斜め後方の敵の水月を突くとき右こぶしが体から離れ、水月への突きが不安定。両手の絞り込みで突くこと。左斜め前方の敵には、「脇構えになって」からでなく、「脇構えになりながら」である。

☆解説書を熟読し、仮想敵を意識した修練の深さを感じさせる演武を期待。

平成27年「剣窓」8月号(青木先生寸評)より引いた。