居合道七・六段審査の寸評(2012,7)

佐賀県において7月6日に実施された居合道審査の東先生の寸評が「剣窓」9月号に掲載された。今後の居合道稽古の参考にしたい。

◆三本目「受け流し」

受け止めになってはいまた、受け流した刀の位置を頭上近く近くに移動させてから切り下すのは、いかがなものか。多くの場合手の内が不確実で、袈裟に切り下した切っ先の位置が守られていない。

◆六本目「諸手突き」

刀を中段に下す際、後ろ足が前足に揃ったり、追い越ししまうのは見逃せない。間をおくことなく右足を踏み込むと同時に突くことも肝要。軸足の使い方が不十分である。

◆十一本目「総切り」

要義にある「機先を制して」が感じられない方が多い。定められた部位を送り足で正確に切らねばならない。特に、要腹部を切る際に間をおいてしまってはいけない。