剣道七・六段審査会寸評

2013年5月11日、愛知県枇杷島スポーツセンターで実施された剣道七段の審査結果は、受審者1152名、実技合格者176名、合格率は15,3%であった。

審査員・近先生の実技結果の寸評は、

全般的にけいこ不足を感じた。その弊害として、気迫が伝わってこない、小手先の技になっている、打突の機会を捉えていない、捨てきっていない、といったことが強く感じられた。

その上で、平素の稽古の心構えを述べられている。

1.「土台造り」の稽古に励む
小手先の、当たれば良しとする剣道ではなく、正しい姿勢、正しい構えから、遠間で気を充実させて、気で勝って、攻め乗って、気を捉えて、捨てて打ち、残心の備わった理に適った一本が繰り出せるように、普段から大技の打ち込み、切り返し、掛かり稽古を、年齢に見合った量の稽古で継続すること。

2.「捨てきる」稽古に励む
短い時間内に早く一本良い打ちを出したいと誰しもが考えるが、「欲心なき先の気位」で相手と対峙することが好結果にに繋がります。

「剣窓」2013年7月号