剣道八・七・六段審査会寸評(2011,11)

11月22日・23日に東京武道館で行われた八段審査は、受審者1800名、合格者14名で、合格率0.8%の相変わらずの狭き門だった。

 ◆遠藤先生の剣道八段審査会寸評

 不本意に終わった方々の特徴的ものを一つだけ挙げると「先にかかった動きがなく、“打間”がとられていない」・・・「打間」とは、相手の距離の遠近に囚わず、相手との戦況の変化を洞察し、相手に主導権を取らせないこと(一刀流)とすれば、相手の気を気で圧する烈しい攻め合いから、相手の打間に攻め入って一瞬溜め、瞬時に相手の反応を見極めて的確な技で打ち切ることを身に付けてほしい。

[E:xmas]1125日、日本武道館で実施された七段審査は、受審者face="Century">1575、合格者175名、合格率11%。1124日の6段審査は、受審者face="Century">1938名、合格者281名、合格率US">14.3%であった。

 ◆亀井先生の七・六段審査会寸評

 1.「気位」が重要。日頃の鍛錬がなされているか。審査前だけ集中して稽古をしているのが現実ではなかろうか。基本を中心とした打ち込み、切り替えし等を行うことは必須である。・・・特にすり足を素早く・長めにやり、重点的に足の強化に努めること。その中で気位が生まれる。

 2.充実した気勢、適正な姿勢(中略)…残心あるもの(要件)間合、機会、(中略)・・・強さと冴え(要素)等が有効打突の要件です。このことに照らしてみて如何だったか。先生や友人に教えを受け、自分の剣道を知り、長所を伸ばし、短所を修正すること。

 

◆気で攻めて、崩して、溜めて打ち切る修練を積むこと、そのためには、日頃から、基本をしっかり身に付ける稽古を継続すること。これが、上記寸評で感じたことである。