2023剣道七・六段審査寸評に学ぶ
◆2023,2,4剣道七・六段審査会の結果(福岡市総合体育館)
剣道七段合格率:14.1%
剣道六段合格率:23.8%
「剣道七・六段審査会(実技)寸評」
1.礼法、姿勢、構えは立派だったが、着装では面紐の長さ、色あせた剣道着が散見された。
2.全般的に蹲踞から立ち上がり、触刃の間から交刃の間までの気の攻め合いがないままに、早打ちが目立ち、有効打突につながらない無駄打ちが見受けられた。正しい姿勢からの間合で気力を充実させ気による攻め合い、攻め勝って打ち切る攻めの攻防が大切。
◆2023,2,18剣道七・六段審査会の結果(長野ホワイトリング)
剣道七段合格率:20.6%
剣道六段合格率:27.9%
「剣道七・六段審査会(実技)寸評」
1.立会い
立ち上がりからすぐさま面打ちを繰り返すことが目立つ。まず身構え、気構え、何よりも肝心なのは相対した際の充実した気勢、気迫が伝わってくる立会いが大事。攻防で相手に攻め勝ち崩して打突の機会を作ること。充実した気勢もなく打突の機会でもないのに開始早々に打って出る行為は止めること。
2.打突の強度
一番多く見られるのが打ちの弱さである。一本(有効打突)にならない立会いをいくらやっても審査員の心には響かない。
3.体の崩れ
立会い中、何度も体がくずれる方を見受ける。小手を打ったとき、胴を打ったとき、体当たりしたときに見られる。体捌きできていない。
4.結びに
誰が見てもきれいな構え、体が崩れず力強い打ち、さらに打突の好機を会得して欲しい。
(以上、全剣連「剣窓」2023年4月号より引く。)