剣道段位審査について

剣道八段、七段、六段の実技審査について、全剣連審査担当理事 真砂 威氏は次のごとく述べる。

◆受審者の方々へ

段位審査の合格は、一に受信者の努力にかかっている。しかしながら修練の方向筋違いであれば、いくら一生懸命稽古に励んだとしても、合格はおぼつかない。まして全剣連直営となる六段以上の審査については、相当の覚悟を決めて修練する必要がある。

全剣連が合格に向け提示する事項

<付与基準>

六段は、「剣道の精義に練達し、技倆優秀なる者」

七段は、「剣道の精義に熟達し、技倆秀逸なる者」

八段は、「剣道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なる者」

この付与基準は修業度の広さと深さを表しており、そしてその内容を玩味した審査員が、長年の修行によって培った経験則をもって審査する。

<審査の着眼点>

1.正しい着装と礼法

2.適正なる姿勢

3.基本に則した打突

4.充実した気勢

5.応用技の練熟度

6.鍛錬度

7.勝負の歩合

以上の一般的な着眼点に加え「理合」「風格」「品位」について審査の眼が及ぶ。

「剣窓」平成24年4月号より