2011-01-01から1年間の記事一覧

剣道形の考察

剣道講習会や審査会では剣道形の重要性をよく耳にする。が、普段の稽古会では剣道実技の稽古が中心で、形の練習は少ないのが現状ではなかろうか。試合に重きを置く稽古となると、なおさらである。昇段審査の前に、忘れそうになった形の順序を確認しながら形…

剣道「溜め」の考察

◆剣道時代7月号の特集は「剣道の溜め」について掲載している。紙面に登場されている諸先生の「溜め」についての解説は大変参考になった。日頃から、「攻めて、溜めて、瞬時に打突」の流れを作るにはどうすればよいか、考えてみるものの、実践は、はなはだ難…

子供の剣道試合に思う

子供のチャリティ剣道大会の審判を務めた。◆全般に感じたことを若干記しておきたい。1.一生懸命に剣道に取り組んでいる様子がうかがわれ、好感が持てた。子供の剣道は素直で真剣そのものである。2.普段の稽古が試合の成果に現れるのは当然であるが、その…

剣道審査会寸評(2011,6)

「剣道審査の寸評に学ぶ」◆8段審査について、林邦夫先生の寸評は、次の通り。 合格者は、次の点に秀でている。 ①姿勢・構えに勢いがある。 ②間合いの取りが適切である。 ③攻め合いから打突の好機を捉え、打ち切って打突し自然に残心が備わる。 この3つがひ…

自然体を保つ

◆剣道においても、自然体を保つことは重要と、先人は教える。身体の運用は、手と心と足の三つが一致して、動作を敏捷にしなければならない。その練習方法はまず、構えの姿勢にある。常に手心足の三拍子の一致を以って前に進み後に退きあるいは左に右に四方八…

剣道の基本習得の重要性

◆剣道の修業では「基本が大切」とよく言われる。かかる基本について、若干考察してみたい。剣道修練にあたっては、剣道の基礎となる基本的動作を正確に体得することが肝要であるが、こどもの剣道指導では特にこのことを重視しなければならない。おろそかにす…

中心をとり気で攻める

笛吹市剣道大会に参加した。計画停電のため、しばらく稽古を休んでいたので、久しぶりの稽古だった。3チームのリーグ戦。井上先生・小宮山先生とともに一宮チームで出場。終了後、合同稽古。剣道8段、中野先生に稽古をつけていただいたが、「中心をいかに…

気・剣・体一致の打突

剣道では気・剣・体一致の打突が求められる。特に、子供の稽古では、体さばきを伴ったこの動作を身につけることが、大きな目標になる。足の踏み込み、しないの操作がバラバラでは、剣体一致の技を出すことができない。早く打とうと思って、竹刀の操作を急ぎ…

体さばきをしっかりと

居合道修業上、体さばきを体得するのは簡単ではない。気検体一致の動作がができるまでには、相当の時間を要する。たとえば、全剣連1本目前の注意点として、「踏み込んだとき、左足のつま先は左膝の真後ろとなって両膝が直角となるようにじゅうぶん腰を入れ…

高齢者と剣道

高齢者と剣道 剣道の修業に終わりはない、とよく言われる。・・・高齢者の私もこれを実感しながら剣道を続けている。課題は、精神力を身につけること。森曹玄著「剣と禅」の一節「白井亨とその師」は次のようにいう。 「世間に剣客は星の数ほどおりますが、…

素振りの要領で面を打つ

子供の剣道稽古では、基本の打ちを、くり返し繰り返し訓練させることが重要である。手から先に出て行き、足が遅れ、姿勢が崩れた打ちをよく見かける。「右足を出しながら振りかぶって打ちおろすと同時に左足を引きつける」素振りと同じよう要領で面を打つ練…

抜きつけは居合の生命

居合道を始めてから久しいが、自分の納得いく稽古ができないでいる。目付、抜きつけと鞘引きの要領、左手の運用、足さばき等・・・。心技体一致どころではない。相手の動きをよく見て行動する。鞘離れの一瞬は、左手で思い切り鞘引きすること。足の踏み方を…

初太刀が大切

先日、剣道講習会に参加した。八段U先生に「初太刀を大切にした稽古」を心がけるよう指導を受けた。日ごろの「打った、打たれた」の稽古を反省させられた。剣豪宮本武蔵もいう「敵と立ち会うや最初の一刀を以て唯一撃に敵を倒すを常とせり」と。

藤平式呼吸法

◆呼吸法の極意「出づる息は天地よろずに及び、吸う息は服内の寸分の内におさまる」これが呼吸法の極意である。出づる息、吐く息は天地いっぱいに広がっていくつもりで吐き、吸う息は腹内の無限小の一点におさめるつもりで吸う。腹内の一点は臍下だが、一般に…

ブログはじめました

剣道・居合道の修業について、日ごろ思うところを、気の向くまま記録してみたい。