剣道審査会寸評(2011,6)

「剣道審査の寸評に学ぶ」

◆8段審査について、林邦夫先生の寸評は、次の通り。
合格者は、次の点に秀でている。
①姿勢・構えに勢いがある。
②間合いの取りが適切である。
③攻め合いから打突の好機を捉え、打ち切って打突し自然に残心が備わる。
この3つがひとつの流れの中で連動・完了し次の攻防へと繋がっていた。

◆七・六段審査について、末野栄二先生は次のように述べられている。
①一本を早く取ろうと、打ち急ぎを感じた。一本の技に全精力を込めて表現すること。
②打突に至る過程が一番大切。静中動あり。構えの静から機会を作り出し、打突の動に変化する瞬間、捨て身になっての激しい打突が欲しい。
そのためには、上位への掛り稽古と打ち込み稽古以外にはない。
「剣窓」平成23年6月号より。
「攻め合いから打突の機会を作り、打ち切る。」私の剣道修業上、永遠の課題とも言える。