氣が動いているか

読売書法展で読売大賞に輝いた 松原宏仙さん(52)の記事を興味深く拝見した。
書道にも「氣」が大事。そして「呼吸に緩急をつける」。ああそうかと、納得した。
剣道、居合道にも通じるからである。特に高齢者の剣道では、この「氣」が欠かせない要件と考えるからである。居合の修行にも言える。

その記事とは
「氣が動いているか? 形姿は氣の動きに従って変化するもの」。師である文化功労者古谷蒼韻氏(90)から数年前に贈られた言葉だ。福岡県篠栗町の自宅2階の書斎に、万年筆の師直筆の紙を貼り、日々向き合いながら精進している。
「技術も大切だが、心を表現することで、作品が生命感を帯びてくる。前半はゆっくり、後半は速くと呼吸に緩急をつけ、今までの中で最も大胆に書けたかな」
 受賞作は、平安中期の三跡の一人、藤原佐理すけまさの手紙である国宝「離洛帖」の字体を模範にして、万葉歌2首を書き上げた。最高賞の受賞に「大変名誉なことです。これからも一歩一歩努力を積み重ねたい」と気を引き締める。 <後略>
2014年8月21日 読売新聞