全剣連居合道講習メモ

全剣連居合道講習指導内容(留意点)

 

<2019年6月30日>
山梨県居合道講習会(小瀬武道館)

◆一本目「前」が基本
抜きつけ、振りかぶり(剣先が下がらない)、間を置かず切る。
右手で振りかぶり、左手をかけると同時に切り下ろす(手の内)
体の運用に(剣体一致)に留意。
“間を置かず切り下ろす”“手の内大事”―二本目以降も。

◆二本目「後ろ」
向き直ると同時に切り付ける。

◆三本目「受け流し」
左足の踏み込みは、左足のかかとが、右足のふくらはぎのところへ。左足は右足の前に出ない。抜き上げと同時に立ち上がり、受け流して切る。

◆四本目「柄当て」
座り方は右足裏方で床を踏む姿勢。左手で鞘だけ後方に引尾ながら、後ろの敵に振り向く。

◆五本目「袈裟切り」
左足を踏み出した時に、素早く両手をかける。逆袈裟に切り上げる。

◆六本目「諸手突き」
あご→のど→水月の位置を確かめる。後の敵にふりむとは、相手を確認することである。形だけにならないように。

◆七本目「三方切り」
体の運用→受け流しに振りかぶる。切った後の振りかぶりは単に後退することではない。切っ先から攻めの気持ちで残心を示す。

◆八本目「「顔面当て」
後ろの敵に振り向きながら鞘引き、左足を左に踏み換えて水月を突く。右手で引き抜かない。

◆九本目「添え手突き」
右袈裟に抜き打ち。右拳はへその高さ、切っ先は右拳よりわずかに上がる。
添えて突きの構えは、親指と人差し指の間でしっかりはさむ。

◆十本目「四方切り」
拳を強く打ち、鞘引きとともに一重身。体捌きが大事。振り向き、受け流して切り下ろす。左上段で残心。

◆十一本目「総切り」
送り足。あご→水月→へそまで確実に切り下ろす。水平切りは、手の内を柔らかく。

◆十二本目「抜き打ち」
空を切ることに留意。

 


<2020年(令和2年)2月23日>

 山梨県居合道講習会(小瀬武道館)

<業に入る前の、礼法、作法を、しっかりと行うこと>
◆一本目「前」
1.抜き付けー充分に鞘引きをすること。
2.左耳に沿って、後ろを突く気持ちで振りかぶるが(剣先が外を向かない)が、後ろを突く動作から頭上中央に振りかぶる。切っ先が水平より下がらない。
3.間を置くことなく切り下ろす。左手をかけたら手の内をしぼり切り下ろす(にぎらない)
(気持ちを切らない。目付が大事。―以下同じ。)
◆二本目「後ろ」
1.刀を抜きつつ回ったとき、右足は後ろ、左足はやや左に踏み込む。
◆三本目「受け流し」
1.左横の敵に振り向く動作と両手を素早く刀に手をかける。
2.受け流した勢いで、切っ先を右上方へ回して敵に向き直って、刀を止めることなく袈裟に切り下ろす。(手元がぶれないこと)五本目の要領と同じ。
◆四本目「柄当て」
1.すばやく刀に両手をかけ、腰を上げる。両手をかけるのが先。
2.鞘引きで、「ものうち」近くの棟を左乳に当てる。
3.「水月」に突き刺した刀を引き抜く時、腰の回転で振りかぶる。刀を前に引き抜かない。
◆五本目「袈裟切り」
1.右片手で正面の敵の右脇腹から逆袈裟に「切り上げる」時、腰を使う。
2.切り上げたとき、刀を返して、右こぶしは右肩の上方となる(ぶれないこと)。
◆六本目「諸手突き」
1.足の踏み替え、踏み込みを注意すること。
2.受け流しに、頭上に振りかぶる時、刀を右に構えない。
◆七本目「三方切り」
1.1.前の敵を圧する。目付が大事。
◆八本目「顔面当て」
1.後ろの敵に振り向きながら「鞘引き」をする。「鞘放れ」と同時に左足を左に踏み換える。鞘に刀が残っていると、踏み替えはできない。
◆九本目「添え手突き」
1.「袈裟に抜き打ち」後、右足をやや外側に向けわずかに引いて「添えて突きの構え」となり、間をおくことなく「突き刺す」動作が大事。
◆十本目「四方切り」
1.相手の右手を柄の平で打つとき、刀を下に押さえない。上げて打つこと。
2.「脇構え」になりながらの時、刀の刃筋を正しく。袈裟に返して切れる体制を考えること。
◆十一本目、十二本目は時間切れで省略。