上虚下実

剣道に「上虚下実 」の教えがある。

稽古の時に、先生から「肩の力を抜け」とか「しっかり踏み込め」とかの注意を受けることが多くあります。
それは、剣道にはこの「上虚下実」の教えがあり、その状態が非常に重要だからだそうです。
「上半身は力を抜き、両足と腰をしっかりと土台として置く。そして、下半身(足腰)を中心に、ゆったりした上半身を含めた全身が、大きな城のように相手に向かっていくように…」
と偉い先生は言われます。
 上半身がリラックスし、足腰がしっかりしていると、体がぶれなくなります。体の移動がスムーズになり、キレのある動きができます。視野が広くなって相手の動きもよく見えるようになり、相手の動きに対して対応できるようになります。この姿勢が身につくと、修練した技が自然と出るようにんなると思います。

☆★「上虚下実」で気力をためる★☆
剣道の教えのひとつに「達人の姿勢はいつも上虚下実である」というものがある。
この姿勢は、気力を充実させるために必要不可欠であるという。
「下実」のポイントは、丹田である。丹田とは、ヘソの下3センチくらいの下腹の内部にあり、気力、つまりやる気が集まるとされているところである。
ここに力が集中し、安定しているのが「下実」で、自然とやる気がみなぎる身構えである。

☆★「上虚下実」を自分で作り出すのは、簡単ではない★☆
上虚下実の身体をどう作ればよいか。これといった妙案はないが「腰割」をすすめる人もいる。
私は、木刀を振りながら、この腰割りを継続しています。効果やいかに。

腰割りの方法
1.足を肩幅より広めに開き、つま先を外へ向ける
2.背筋を伸ばす。
3.そのままお尻を垂直に下ろす
4.足首、膝、股関節の角度が90度になるようにする